Frakcio

ＳＡＴにはいろいろな考えをもった人がいます。ＳＡＴは党や傾向を超越した協会です。会員はＳＡＴの枠内で自分たちの経験を語り合い、また論争を起こすことができます。同じ傾向をもつＳＡＴ会員（たとえば、コミュニスト、社会主義者、アナキスト、エコロジスト等々）は、ＳＡＴにおいて自分達の Frakcio をつくることができます。Frakcio をつくるには、そのことを執行委員会に請い、その規則か規約を提示する必要があります。

Frakcio の役割は、同じ傾向のまだエスペラントを知らない自分の仲間たちにエスペラントについて広報することです。ＳＡＴで自分達の傾向そのものを宣伝することでは全くありません。

どの Frakcio も Sennaciulo の代わりの自分の固有の雑誌（たとえばアナキストの Libercana Ligilo) を発行することができます。つまり、Frakcio はＳＡＴに連携した外部グループなのです。

ＳＡＴでは、ＳＡＴ的に活動することは全会員の最低限の義務ですが、もちろんだれも自分の能力と好みにしたがって活動するわけです。

現在活動中の Frakcio

– Ekologiisma Frakcio / Verduloj （エコロジー分会 —緑の人々—）
反原発、反劣化ウランなどに関わっています。80年代はエスペラントエコロジー誌 "Ekoperanto" を発行、後にそれを継承して "VERDdire" を発行、現在は "Asocio de Verduloj Esperantistaj" という雑誌を発行しています。

– Komunista Frakcio 「コミュニスト（共産主義）分会」
IKEK（国際コミュニスト・エスペランティストの会）と協働しています。

– Liberecana Frakcio「自由志向（アナキズム）分会」
まず注意してほしいのは、マスコミ用語の「無政府状態；アナーキー」＝「無秩序」という使い方は正しい使い方ではありません。アナキズムとは元来権力否定を意味します。 liberecana, libertarian という言葉は、 アナキズムが「無秩序」でなく「自由の秩序」であることを表すために、言い換えとしてできたという側面と、 プルードンに始まりスペイン戦争に終わる歴史としての狭義の近代アナキズム（革命・労働）運動以外の思想・運動・傾向（老子荘子とかイエスとかカミュとか、リバタリアン美学・芸術論、ハーバード・リードとか、フェミニズムや禅、陽明学左派などもリバタリアン）を表すという側面があり、
一つの定義されたイデオロギーではありません。現在 Liberecana Ligilo という雑誌を発行しています。

– Sennaciisma Frakcio「センナツィイスト（無民族主義）分会」
民族、国家にとらわれない究極の生き様を目指してます。

– Ĉielarka Frakcio「レインボー分会」
日本語ホームページあります。